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ちとにっき

永遠に 生きるがごとく 夢をみる !

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パラレルなディザイア

ぼやぼやと考えてみた。

D.O.でセフィロスとクラウドの水掛論的な喧嘩がありますけど(「思い出にすがるだけの人形が」「すがっているのはどっちだ!」)あのへん。
たしかスコール→エクスデスだったか…「ふん、ただの寂しがり屋か」っていうせりふがあるんですが、あれセフィロスにも、っていうかカオス陣営の人のたいていに当てはまっていると思う。
なんとなく、DFFにおいてクラウドがセフィロスをどう思ってるのか、っていうのはかたまったような気がします。 正確な解釈ではないでしょうけど、わたしが動かすとクラウドはこんな考え方をするようになる、というのが。
結論的にはどっちもどっちっていうか、どっちかが折れてあげないと永遠に平行線のまんまって感じ。
主人公とラスボスなんですから平行線でもいい気がするんですが、あんだけいろいろひっぱられるともういい加減どっちか譲歩しろっていう気分になります。

早い話、いろいろ考えているうちに、もう!喧嘩はやめなさーい!(byおねね様)的な気分になってきたというか。
おねね様のようなデウスエクスマキナを用いずに、ふたりが仲直りする道はあるのだろうか。

そんなあれこれをふやーんと書いてみたのが追記ですが、この場合クラウドのほうがひどい。
このスタンスをギャグな方向に持っていくのならば、今後はクラウドがセフィロスを追いかけまわしそうです。 え、ちょっとなにそれ面白い(←)


今日も、拍手いっぱい、ありがとうございましたー!


賭けは成功した。
クラウドの喉元を狙っていたはずの正確無比の切っ先は、その目的を達する寸前でぴたりと止まる。

「――どうした、クラウド」

あざけるような口ぶりには、乗ってやらない。 剣を握った両腕をだらりとたらしたまま、クラウドは静かにセフィロスを見た。

「あんたは」

あんたは。
俺があんたの剣をつっぱねるのをやめたら、どうするんだ。
セフィロスが笑みを貼り付けたまま、わずかに眉を上げる。

「……あんたんところの魔女は、力が強すぎたからみんなに嫌われて、だからあんな風になった」

スコールから聞いた。 彼の世界でうまれつき魔法が使える女は魔女と呼ばれて恐れられ、その孤独ゆえに人を遠ざけ、傷つけた。

「それから、ジタンの兄貴もだ」

ジタンが言っていた。 クジャは人為的に作られた生命だ、ジタンもそうだ。 クジャは自分がジタンのプロトタイプだということを知っていて、失敗作だという負い目のゆえに世界を憎み、破壊を繰り返した。

「あんたはジェノバの子供かもしれない」

倫理という言葉がばからしく思えてくるような、科学というパラダイムの結晶。 それがセフィロス。
誰よりも強い英雄。 何よりもおぞましい科学の子。
でも。

「あんただけじゃない。 ――寂しいのは、あんただけじゃない」

何がいちばん可哀想だろうか。
記憶がないことだろうか。 親の顔を知らないことだろうか。 愛されなかったことだろうか。 愛し方を知らないことだろうか。 人間から産まれた子ではないことだろうか。
……アイデンティティの欠落者ばかりが揃ったこの世界で、そんなことにいったいどれだけの意味があるだろうか。

「だから」

クラウドは剣を構えた。 構えただけでは受け切れなかった。
遠く、弾き飛ばされて、叩きつけられて、意識はそこで途絶えてしまった。

なんて無茶をしたんだ、と、血相を変えたセシルに怒鳴られながら、ケアルをかけてもらう。
すまないと謝りつつ、結局クラウドは後悔していない。 確信が得られたからだ。

救えるかもしれない、と思った。
誰を、なのかは、わからなかった。

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