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ちとにっき

永遠に 生きるがごとく 夢をみる !

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静夜

日付が変わってしまいましたが、なにもしないままクリスマスを終えてしまうのは自分がだめな気がするので、追記にちょっとだけ。

HaCiC、5年目にして初めての、クリスマスに乗っかった更新。(たぶん)

ぼんとフリックです。 457年12月25日くらいで、帝都が落ちる3日前とか4日前とか、そのくらいのできごとだと思っていただければ…
なんとなく、帝都が落ちたのは冬かなー…みたいな、勝手にそう思ってました。
まあ、要望というか好みというか、要は妄想ですな!(いつものことだ)


トランは年明けてから雪がドバーと降る、みたいなイメージがあります。 南のほうってそんな感じじゃないかな。
群島ってクリスマスどうするんですかね。 あれかな、サンタさんが赤い海パンはいてサーフボードに乗ってくるのかな。(南半球のクリスマスはそうだって教えられたんですが、書いた今になって違うんじゃないかっていう気がしてきた)


追記からどぞ! あんまりめでたくない内容ですが(ごめんなさい)、メリークリスマスということで!

「きれいだな、帝都」

アールス平野の丘に急ごしらえで立てられた見張り小屋からは、盆地の明りがよく見える。
今日は聖夜だ。 触れられそうなほどに迫る星空と、地に瞬く人々の営みの炎。

「俺たち、これからあそこ攻めるんだよな」

ああ、と、返した。
進んでこの日の当番を買って出た俺に律儀に付き合って、わざわざ寒空の下でカップの中身を啜りながら、ささやかに聖夜を祝う、隣のこいつ。
見るからに暖かそうなコートを着込んではいるが、鼻の頭が真っ赤だ。 きっと俺も同じだろう。

「あークリスマス、終わるなー」

今は戦局も大詰めで、クリスマスだからと祭りをやってる余裕なんてどこにもない。
本当ならきっと、盛大にやりたいのだろう。 こいつは人が楽しめる場所をやたらに作りたがる。 自分がそうされるのはいやがる割に。

「なあフリック、戦争終わってさ」

リカはじっと、外を眺めてこちらを見ない。

「この国がもっとのんびりできるようになったら、やろうぜ、クリスマス」

すげー派手に。
そう言ったリカの目に映る、ちらちらと反射した光も星のようだった。
そうだな、とだけ返した。 それ以外の言葉を、思いつけなかった。

眼下にひときわ、光の粒の集まる場所。
もうすぐ、俺たちはあの帝都を攻める。 トランで一番、美しい都を。

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