16 相手に対して不満はある?それはどんなこと?
マコト「ええ、不満…?」
リカ「不満っていうか、いつまでたってもユキに追いついてない感じなのはちょっと癪」
ユキ「そりゃ、150年あるからな。 ホイホイ追いつかれたら、俺の立場がないだろ」
マコト「うーん……うーん……」
ユキ「いや、マコト、ないならないでいいんじゃないか?(笑)」
リカ「指を組んだり、手いたずらすることかな」
ユキ「首をかしげながらものを見てる」
マコト「ええと…どもる」
リカ「それって癖なのか?(笑)」
マコト「え、駄目かな…」
ユキ「まあ、癖といえば癖かもしれないけどな…(笑)」
リカ「マコトは、慌てると動きがパタパタする」
マコト「え? パタパタって、何?」
リカ「こう、こういう感じで、パタパタ」
ユキ「するな」
マコト「えー! 僕、そんな変な動きしてる!?」
リカ「別に変じゃないけど、してる」
マコト「そうだったんだ…ちょっとショック」
ユキ「(笑)。 リカはよく、前髪かきあげてるよな」
リカ「ああ、ええと…なんとなくね、触っちゃうんだよ…」
マコト「ユキさん、考え事してるときとか、話聞いてなかったときとか、指でとんとんってどこか叩きますよね」
ユキ「……ばれてるのか」
リカ「(笑)」
リカ「ホントに嫌だと思うことなんかないけど…」
マコト「なんか、リカにしょっちゅうからかわれてる気がする」
リカ「そんなことないだろ」
マコト「あるよー!」
ユキ「まあ、リカのそれは癖みたいなもんだろ」
リカ「そうそう。 あれ。 『アホな子ほどかわいい』」
マコト「えー!! 余計悪いじゃんか!!」
ユキ「(笑)」
リカ「上記のとおりです」
マコト「どうせ僕はアホですよ!!(怒)」
リカ「まあまあ、そんなに怒んないでよ、マコト」
ユキ「リカはリカで、からかうと怒るけどな」
リカ「え、べつにそんなに怒ってるつもりは…」
ユキ「じゃ、照れてるのか」
リカ「べ、照れてるとかそういうんじゃなくて…!」
ユキ「かまってもらって嬉しいけど、素直に言えないとか」
リカ「~~~! ユキのそういうとこ嫌いだ…!」
ユキ「はは、嫌い嫌いも何とやら」
リカ「ッッ!! っも、次いこう次!!(ムガー)」
マコト「ええと(笑)」
リカ「どこまでかと聞かれると、どこ?(笑)」
ユキ「俺に振るのか(笑)。 互いの秘密をある程度知ってる関係、か?」
マコト「なんか、やらしい感じ…(笑)」
ユキ「デートって言われてもな」
リカ「ていうか、そもそも、質問の選択が間違ってるからね」
マコト「ホントだよ…」
リカ「まあ、でも、俺とマコトの初デートっつったら、あれじゃない? バナーの」
マコト「あっ、あれかー(笑)」
マコト「いろいろ、話を聞いたり聞いてもらったりしたよね…」
リカ「そうだなー。 ちょっと、腹の探り合いだったけど(笑)」
ユキ「まあ、俺とリカも似たようなもんだったしな」
リカ「いろいろ、事情を抱えると大変なもんよね」
マコト「僕は、もうちょっとバレないようにがんばろう…」
リカ「とりあえず、バラしたね」
ユキ「そうだな」
マコト「僕は、どっちかっていうとバレてた…」
ユキ&リカ「「(笑)」」
ユキ「デートというか、護衛っていう役職柄、ずっと一緒にいるからな…」
マコト「レストランでご飯食べたりとか?」
リカ「あと、あれは? レオナさんとこ」
マコト「あ、いるね。 ビクトールとかもいるしね」
ユキ「トランにいた奴らって、なんでこう、酒飲みが多いんだ?」
リカ「そりゃ、トランが天下一の酒飲み大国だからだよ」
マコト「すごい言い草だなあ(笑)」