子竜さん:ピアニスト28歳
馬超さん:フィドラー25歳
という設定が前提です。
「孟起」
「ん?」
「はい」
「…? なんだこれ?」
「ちょっと早いけど、バレンタインデー」
「! し、子竜…!(じーん)」
「この調子だと当日は予定合わなそうだし」
「あ、開けてもいいか?」
「ああ、うん(ニタニタ)」
「…ハ、ハート型…! ……ってこれ松ヤニじゃん!!」
「(大笑)」
「あ、ありえねー!!」
「特注品だぞー。 すごいだろー」
「すごいとかそういう問題じゃないだろ!! こんな大量の松ヤニどうしろってんだよ!!」
「いやいや。 使って」
「使うよ当たり前だろもったいない!! ってそうじゃねえーーー!!」
解説(笑)
松ヤニは、弦楽器のメンテナンス用品です。 手のひらサイズの円柱状に固めてあるものを、弓に張ってある毛にこすって塗りつけます。
弓の毛はそのままだと弦を滑ってしまうので、松ヤニを塗ってある程度の摩擦を作ってやります。 こうすることで弓と弦が摩擦し、その際の弦の振動によって音が出ます。
しかし、この松ヤニは自然物なので、夏場は暑いところに置いておくと融けてやわらかくなってしまったりして、けっこう管理の大変な代物です。 なので、板チョコ並みにでかいものを贈られても、迷惑以外の何ものでもない。
黒いからチョコレートに見えなくもないかな…とか思ってしまったのがはじまり。
それ以前に、こんな28歳はどう思いますかという話だ。