「WoL!!!(扉バーーン)」
「!? …どうした、バッツ」
「おれいますごいことに気づいちゃった…!」
「何だ」
「ガーランドってさ…!」
「…ガーランド? 奴がどうかし」
「女だったりしてな!!!」
「……。 ……!?」
「おれ一回も鎧の中身見たことないもん! 男だって思い込んでたけど、そんな証拠ないよな!」
「…ば、かな。 奴は男だ。 声も…」
「声ぐらいどうとでもなるって! 人間がブタになっちゃう魔法だってあるんだぜ!」
「……たしかに…」
「おれ、ちょっと確かめてくる!」
「! ま、待てバッツ!」
*
「…うーん。 兄さんは、たぶん男だと思う。 兄さんだし」
「けど、見たわけじゃないだろ?」
「そりゃ、鎧脱いでくれないからわからないけど。 兄さんは兄さんだよ。 わかる」
「うーん…そっかぁ? じゃ、確かめにいこうぜ!」
「え? 別に、いいけど…兄さんはちょっとやそっとじゃ鎧脱がないと思うな」
「そんなん剥がしゃいいって! この暑さだし、ちょっとフレアでも叩き込めば」
「鎧脱いでくれる前に兄さんの丸焼きができると思うんだけどなそれ」
「セシルセシル顔怖い顔怖いごめんおれ調子のりました」
「それを言うならエクスデスだってそうじゃないのかい? 鎧の中身」
「えー? だってあいつは木だもん。 中なんにもないぜ、たぶん」
「見たわけじゃないだろ?」
「そりゃそうだけど」
「じゃあ、それも確かめに行こう。 エクスデスに中の人は本当にいないのかってことと」
「ゴルベーザがほんとにお兄さんかってことだな!」
「それはいいけど、WoLはどうしたんだい、結局」
「あ、忘れてた。 えーとな…」
*
「ガーランド!!!(扉バーーン)」
「!? 何だ、貴様か…」
「鎧を脱げ!」
「…何?」
「いいから脱げ! 脱げない理由があるのか!」
「いきなり何だ貴様は! 脱げと言われて脱ぐ奴があるか!!」
「脱がんのだな…ならば仕方ない。 宿敵とはいえ女相手とわかっては気が進まんが」
「………は?」
「覚悟しろ、ガーランド!」
「ちょっと待て!! 女だと!? 何のこ」
「問答無用!!」
1.すごい慌ててカオス神殿行ったぜ!
2.暑い!
3.こんな暑いのによく鎧なんか着てられるよな…
4.まてよ、脱げない理由があるんじゃ
5.実は女だったとか!←いまここ