「WoL!!!(扉バーーン)」
「!? …どうした、バッツ」
「おれいますごいことに気づいちゃった…!!」
「…またか」
「暗闇の雲ってさ…!」
「今度はあいつか」
「男かもしんない!!!」
「……は?」
「リボンってさ、あるだろ! 頭装備」
「ああ」
「あれ、ティナとミシアとトットさんと、あとおれとケフカしか装備できないんだ!」
「………。 ああ、暗闇の雲は装備できないのだな」
「そうなんだよ! あいつってやっぱり女じゃないのな!」
「(…私としては、なぜ君が装備できるのかが気になるのだが)」
「てことはさ、あの乳って結局なんなんだろな! やっぱ下もあんのかな!」
「うむ…奴は女の姿をしているが、そもそも人間ではないから……ちょっと待て、バッツ」
「なに!」
「確かめにいくつもりか」
「おう! ちょっとたしかめて」
「やめなさい」
*
「ていうかさ、僕としてはなんで君がリボン装備できるのかのほうが気になるよ」
「えー? だっておれ、すっぴんものまねしだもん。 なんでも装備できるぜ?」
「女装シリーズは断固拒否したじゃないか」
「あれは別だろ! あれはクラウドのクラウドによるクラウドのためのシリーズじゃん」
「クラウドに言ったらぶっ飛ばされると思うよ、それ」
「言わないし! まあたしかにクラウドよりおれのほうが細いから、あんがい似合っちゃったりするかもしんないけどさ」
「それもクラウドのプライドを傷つけると思うから言わないであげて」
「わかってるって!」
「で、結局確かめに行こうとして止められたわけだ」
「うん」
「…どうやって確かめるつもりだったんだい」
「え? ちょっと脱いでいただくか、剥いて」
「あのねバッツ。 自由なのはいいけど、そこまでいくとただの追いはぎか変質者だよ」
「気になるじゃんかー! セシルは気になんないのかよ!」
「気になるけどさ。 見た感じ、ありそうに見えないじゃないか」
「おれもそこが気になってる! ていうかあいつはなんで乳つけてんだろな?」
「うーん…なんでだろうね? まあ、ならべるとちょうど、女性っぽい人2人くらいいたほうが、見栄えはすると思うけど」
「やっぱそういうこと? ジェクトとかおっぱい好きそうだしなー」
「そうだねー…っていま、自分のこと棚に上げただろ」
「なんだよ、セシルだって好きだろ!」
「えぇ…僕はどっちかっていうと、大きさより形のほうが」
「雲って超美乳じゃんか! うわーセシルのスケベ」
「スケベはお互いさまだろ! ていうか君はいつもそんなこと考えながら戦ってたのか! 余裕だな!」
「男ってそういうもんだろ!」
「そりゃそうかもしれないけど!」