きのうは近くでおおきな停電がありまして。 夜はずっと真っ暗でした。 稲光のたびに昼間みたいに明るくなる。
寝るには早いが他にすることがないので、懐中電灯を手に『沙中の回廊』を読み終わり、復旧したころになって「寝るか……」(笑)
いやほんと、電力会社のみなさん、おつかれさまです…。
県内の災害支援に同僚が出かけていったのですが、自分が災害に遭ったり、そういう状況のところに飛び込んだりすると、いかに自分がなんの知恵も力も持っていないかってことをよく理解できる。
社会の機能がマヒした状態で活躍できる人っていうのは、結局のところスペシャリストではなくジェネラリストなのだと思った。
医療という分野に携わる人は、スペシャリストではあるけれども、その向かい合う先が生命という人間のもっともジェネラルな部分だから、どこにいっても重宝されるのだと思う。
そういう技術を持たない人間が活躍できるかどうかは、その人の内面にかかってくるのじゃないか。
苦境にあって、どういう行動をとるかということが、人間の本質じゃないか。
などということをつらつら考えていました。 宮城谷昌光を読みながら。
面白いだけじゃなくて、これからの人生をいかにすべきかということについての指針や、未来について真剣に考える活力をもらえるから、この人の作品はすごいと思う。
わたしはまだまだ勉強することがたくさんある。
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