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ちとにっき

永遠に 生きるがごとく 夢をみる !

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ギリギリアウトな人生

あへぇーまた日付変わってしまった…。
でも書いたよ! 今日は三国です。
趙馬じゃないです。 あでも雲子と馬超と馬岱さんです。


いま司馬先生の「尻啖え孫市」を読んでますー。
歴史もの(むしろ司馬先生)一冊、それ以外一冊、みたいな感じで。
でも面白いなー。 司馬先生の小説は面白いなー。


ケータイ(いまケー岱って出て笑った)変え時かもと思い立った今日この頃。
けど、別に壊れたわけじゃないので、迷ってます。
一年半くらいになるし、いまauキャンペーン中でお得っぽいし、どうしようー。

趙雲は目の前のそれを手にとって、ながめた。

乳白色で、手触りは滑らかである。
硬質な感触だが外殻は厚みがないらしく、ほんの少し力を入れれば割れてしまうだろう。
熱を伝えにくいのか、温度の伝わらない少しいびつで小さな球体は、手の中でさらりとした面を晒している。

「これを生で?」

はじめてみたように、ためつすがめつする趙雲がおかしいのか、馬岱はくすくすと笑っている。
馬超はといえば馬岱の脇で、憮然としている。
これから旨いものを食おうというときに、趙雲が待ったをかけたのだ。
無粋なやつだ。

「そうですよ。 私たちの間では、生が普通でしたが」
「そうなのか…」

趙雲が知る限り、この薄い殻に覆われた球体。
食する場合は、殻を割り、中身には熱を通すものと筋が決まっていた。
それを彼らは、殻を割るところまでは同じだが、生で食べるのだという。

「大丈夫なのか?」

というのが、素直な心境だ。
親の腹に虫はいないといわれているものの、どことなく気味が悪い。

「大丈夫ですよ。 現に私たち、元気ですし」

たまに「あたり」が出る。
つまり、中身が育ちすぎて、固体が出てくるのだ。
それを故郷では、吉兆として喜んだ。
趙雲がますます妙な顔をする。
その顔を見て、馬超がついに咬みついた。

「お前、さっきから見ていれば化け物でも見るような顔で見おって」
「いや、そんなつもりは」
「うるさい、つべこべ言わずに食ってみろ。
 西涼の男は、これを食えねば男ではない」

そんなことはないのだが、趙雲が極西の文化など知るわけがないから構わない。
言って、趙雲の手から件のブツを奪った。
趙雲が、あ、という間に、馬超はそれを軽く卓にぶつけ、できたひびから器用に片手で殻を二つに割った。
どろり、と姿を現した、生のままの中身を口に受け止める。

「…………」

二、三度咀嚼して飲み込み、つるりとした喉越しを堪能する。
馬超はこれが割合に好きだった。
趙雲は、間抜けに口を開けたまま、今しがたの一瞬の出来事に呆気に取られている。

「まあ、ところ変われば品変わる、と言いますし」

馬岱が手に持っているのは、中身を鉄板で熱したものだ。
馬岱も焼いたものを見るのは初めて、もちろん焼くのも初めてだが、白い円の真ん中に浮かんだ黄色は未だ少し濃く、その料理でもっとも美味しいといわれる火のとおり具合である。

「兄上はこっち、趙将軍は試しに生で食べてみる、ということで」

どうでしょう。
と、相変わらず微妙な顔をして睨みあう二人の間に立って、にっこり笑う馬岱。
それに向かって、苦々しい二つの声が重なった。

「生卵などと」「目玉焼きなどと」「「邪道だ!」」



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