魔界の三勢力は結局どこが一番強いのか。
もとは、一本の小説として完結させるんだったら、どこをラスボスにすえればいいか、というところから始まったんですが。
魔界の勢力を、仮に、竜帝の率いる「竜族(ドラゴン)」、仮面の導師の率いる「死霊族(グール)」、そして魔王(のちに黒の貴公子)が率いる「悪魔族(デモン)」に大別するとします。
結論としては、一番力が強かったのは、悪魔族、というか、黒の貴公子だったんじゃないかな、と。
聖剣3は選んだ主人公によってラスボスの変わるゲームですが、誰を選んだとしても必ず通る「闇の神獣戦」があります。
聖剣3の舞台、ファ・ディール世界のマナの循環のバランスを崩し、話の元凶ともなった闇のマナストーンですが、魔界にあったらしいこの闇のマナストーンをファ・ディール世界へと召還したのは、誰あろう、黒の貴公子なのです。
ただ、マナストーンというのは「マナ」という純粋な力の結晶で、ダイヤモンドのようなものだと思います。
こんな大きな力を持ったものを、地続きでもなんでもない魔界からファ・ディールへと、次元を越えて転送するには相当の代償が必要だったのでしょう。 黒の貴公子はこの大仕事を終えたあと、一旦死の床につきます。 死の床というか、肉体が滅びてしまったようですね。
敵方の御大将や側近のみなさんはファ・ディールで禁呪とされ、使用に大きな犠牲を払わなければならない呪文を平気でホイホイ使いますが、おそらく「禁呪」という縛りはファ・ディールの人間が良心に基づいて課したペナルティのようなもので、それに縛られない魔界の人たちにはなんの制約ももたらさないのかもしれません。
(堕ちた聖者が光の司祭を命と引き換えに助けたり、美獣がビルとベンの魂を引き換えに火のマナストーンを解放したりしたのは、おそらく魔界の住人といえども、ファ・ディールに肉体があるうちはファ・ディールの制約に則らなければならない部分があったからかな、と)
しかし、そんなでかいものを召還するような莫大な力を持った黒の貴公子がドドンとラスボスになった場合、現実問題として、主人公たちは勝てるのか。
そこで登場するのが他の二勢力の御大将とその側近の方々です。
黒の貴公子は確かに絶大な力を持っていたかもしれませんが、闇のマナストーン召還のために力を使い果たして眠りについています。
チャンス!!(笑)
というわけで、二勢力が結託したかどうかはわかりませんが、復活のための間隙をついて、黒の貴公子の魂が永遠の闇へと葬り去られてしまったらどうだろう!(永遠の闇がなんなのかは、まあ、この際おいておくとして)
目の上のたんこぶを互いに排除した竜帝と仮面の導師ですが、ここで熾烈な争いが繰り広げられます。
なんていうか、紅蓮さんと聖者のバトルは見たいよなあ…。
というわけで、個人の希望がだだ漏れではありますが、紅蓮VS聖者、黒耀VS死を喰らう男、という構図ができあがります。
ですが、死を喰らう男がまじめに黒耀と戦うか~? 不戦敗しそうだよな…というひどい偏見のために、黒耀はうまうまと仮面の導師殺害を果たして、ラスボスは竜帝だね!という結論に至ったわけです。 ま、仮面の導師もやすやすと殺されはしないでしょうが…。
もしカードが逆だったらわかりませんが、死を喰らう男はなんだか仮面の導師が死んだ後も、他の勢力に取り入ってピンハネしてましたので、まともに導師のために戦ってなんてくれなそうなイメージがあります。 聖者がかわいそうだー。 ぜったい紅蓮に勝つだろうに(偏見です)(っていうか全部妄想です)
いやあ、おつきあいありがとうございました。
そして本当はまだある。 でも疲れたのでやめます…。