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ちとにっき

永遠に 生きるがごとく 夢をみる !

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場外ホームラン

ええと…よそさまの幻水サイトめぐりをしていて、ふと思ったことがありまして…


それを、フリックとぼんに再現してもら……


…ったつもりが、いつのまにか楽しくなって何を書きたかったのか忘れました。

こんなもの書くために、1時間半も費やしてるわたしって…ほんとに…なんていうか…(ちーん)
確実に言えることは…ボックスラーメいまさら路線変更なんて無理ってことだ…(←)

たぶん、よそさまの作品がすてきで、ああうちもこういうのやりたいなあ…でもキャラクターが合わないかなあ…とか、こういうシーン書きたかったはずなのに、今からじゃ無理かもなあ…とか思ったのが最初…だったと思う…。


ええと、そんなつもりはなかったのに途中からフリぼんになりました。
平気!って方はそのままどぞー。 えっ…読んでみたいけどほもはちょっと…とか、ギャグはいらん、って方は描写がおかしくなり始めのあたりで引き返していただくと、ダメージが少ない…はず…。


んー、やっぱり怒鳴りあいの喧嘩は、幻水ならこの2人に限る。 口も出る手も出る。

*  *  *


「…なあ、フリック」

夕日が濃い影を落とす、ノースウィンドウ城の屋上。
ぽつりと、リカが俺を呼んだ。

「…なんだよ」
「…すげー、変なこと言っていい?」

軽い口調とは裏腹に、リカの横顔はひどく寂しげだった。 ふっとわずかに微笑んで、湖畔を見つめて遠いまなざしをする。
夕日のせいだけではない深い哀しみの翳に、俺はつとめて気づかない振りをした。

「俺さ。 …今までのこと、後悔したことなんかないんだ」

「今までのこと」。
リカの、これまで生きて、選んで、成し遂げたことのすべて。
いや違うな、とリカは少し首をかしげた。

「全く後悔してないなんて言ったら嘘だ。 あんときにああしてれば、どうなってたかな、って思うことはある」
「…そりゃあ、なあ…」
「けど、そのときにそれを選んだ、その事実は変わらないから…だったら、俺が選んだ道は、間違いじゃなかったって思いたい」
「…そうだな」
「ほんとは、何が正しくて何が間違いかなんて、誰にもわかんないんだ。 時と場合によって、いくらでも変わる。 …たぶん、大きな目で見れば、そんなこと判断しようって思うこと自体が無意味なんだ」
「そう、かもな」
「な。 ……けど、やっぱ、ちょっとさ」

湖にゆっくりと背を向けて、リカは外壁にもたれかかる。
ひとつ、息を吐いて、またリカは話し出した。

「へこんだりも、すんだよね」
「……」
「これでいいのかな、とか、こんなはずじゃなかったかも、とか……俺の、大事なものってなんだっけ、とか」
「…リカ…」
「…いったん、そういうほうに考えちゃうとさ。 間違いじゃない、なんて言ってるけど、俺、たくさん落し物してんだよね」
「……」
「拾えなかったものも、守れなかったものも、もう数なんかわかんねー…」
「…リカ!」

聞いていられなくなって、俺は思わず遮るようにリカを呼ぶ。
そんな風に自分を傷つけるのはやめろと、そう言ってやりたかった。
こいつはもう、3年前にじゅうぶん傷ついたはずだ。 これ以上、自ら棘を踏みに行かせるようなことは、させたくない。
うなだれたリカの表情は、髪に隠れて見えない。 ただ、俺の声に噤まれた唇が、何かをこらえるように引き結ばれた。
その肩を引き寄せようとしたとき。

「……だってさ」

リカの拳が、ぎゅっと握られた。

「もうさ! 俺だんだんキャラクターおかしくなってない!?」

がばっと顔を上げたリカが、さっきまでのしおらしさはなんだったかと訊きたくなる勢いで、俺の胸倉を掴み上げた。

「いつの間にかすげーちゃらんぽらんな立ち位置になってるし!
 なんか何やってもいまいち決まらないし!!
 いっつもユキにおいしいところもってかれるし!!!
 なあ幻想水滸伝IIにおける俺ってさ、癒えきらぬ傷を背負う翳のある『かつての英雄』じゃねえの!!?」

このチビ助のどこに、と思うほどの強力で俺をがっくんがっくん揺さぶるリカ。
一応何かを訊かれているようだが、答えが欲しいならまずはその手を止めろ!!!と叫びたかった。
無論、このものすさまじい揺れの中じゃ叫べないわけだが。

「そりゃあ一応さ! ステータス的にはII準拠だから俺強いよ!? 魔力だって同盟軍中No.2(同率)だよ! 足はちっと遅いけど!
 だけどさ! 俺っつか『ぼっちゃん』ってもっとかっこいいキャラじゃなかったっけ!?
 帝国の元エリート軍人でさ! 貴族でさ! なんか言葉遣いとかももっと優雅でおいしいキャラのはずだろ!?
 それがなんでこんなことになってんだよ!!!」
「っそ、んな、こと、俺、に、言う、なよ!」
「しょうがないだろ! 書いてる奴がお前のことすげー好きで俺とつるんでるところ書きたくて仕方ないんだから!!」
「ッ俺のせいじゃないだろ!!」

リカの引き起こした超局地的大地震からなんとか逃れて、リカに反論する。
人が真剣に心配してやったのに、なんだこの超ド級にくだらない悩みは!
俺の心痛め損じゃねえか!!

「うっさい!! だいたいな、お前にだって原因の一部はある!!」
「んだとォ!?」

どんな言いがかりだこの野郎、仕舞いにゃ殴るぞ!と身構えた俺に、リカはビシイ!と指を突きつける。

「俺と一緒に戦ってた頃はあんなに周りが見えてない青くてKYな男だったくせに、たった3年でやたら男前に成長しやがって! もともと顔がいいのにそんな大人の男になったらファンが増えて当たり前だろうが!! ちょっとは自重しやがれ!!」
「そんなん俺と関係ないだろ!!」
「あるわ!! お前がそんなイケメンで男前だからフリック×ぼんvなんてボーイズラブカップリングができて、書いてる奴が見事に転んだんだろうが!!」
「くぁwせdrftgyふじこlp;!!!?」
「ちなみにピ――年前の話だ!!!」
「誰に向かって喋ってんだお前は!!」
「るせえ!! 俺の話を聞け!! おかげで俺はちゃらんぽらんだけではあきたらず、普段は飄々としてるのにベッドの上では恥じらい乙女vなーんてギャップがタマラーン☆みたいなマジありえないキャラにされてんだからな!!」
「意味がわからん!!!!」
「俺だってわかんねえよ!!!!!」

お互いぜえはあと肩で息をして、相手を力いっぱい睨み付ける。
やがてリカがふいっと目をそらし、わっと両手で顔を覆った。

「ああぁ…俺の貞操……こんな顔がいいだけの青くてイタい男に奪われるなんて…」
「ッッ……テ、メ、エ、はぁああああああ!!!!!」

よよよ、としなを作って泣き崩れるリカの頭に、俺は渾身の鉄拳をお見舞いしてやったのだった。



*  *  *

カオスすぎた。 ついかっとなってやった。
もちろん後悔はしていない。(←)

拾えなかったもの→ぼんのかっこいいあれこれ
守れなかったもの→ぼんのかっこよかったはずの性格と貞操(←)

ごめん。 でもやめない。(←)

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