『聖☆おにいさん』の新刊が! 買わないと…。
アマゾンの関連商品のところに『ヒストリエ』が出てましたが、これはけっこうマニアなところに焦点をあてたコミックだそうですね。
時代はマケドニアの後継者戦争? たしか主人公はアレクサンドロスの後継者の一人…の配下の将…だった気がする。
マケドニアなんて日本にはあまりなじみがないですかねえ。 アレクサンダー大王の名前を知っている人はいても。
大学時代に教わった教授にここらへん専門の方がいて、いろいろ面白い話を聞きました。
その方の授業のなにが面白いかって、ほんとに歴史好きで仕方ないっていう感じの余談が面白かった。 曰くギリシャに行くならエーゲ海なんてベタなところに行かずにテッサロニキに行けとか。
もちろん授業もね。 アレクサンドロス周辺をやったので、東方遠征がっぽりです。
どの戦いはどういう地形のところに両軍がどのように並んで、どちらが仕掛けてどうなってどうなってどっちが勝ちました、っていう…まあ、アレクサンドロスは眉唾ものも含めて、史料は多い。 ゆえに真実を突き止めるのは本当に大変らしいですが。
この、戦のときの布陣の模様とか、最初にどこが突撃して次にどう、とか、そういうのはなかなか参考になります。 おもに幻水に。(ベースはヨーロッパちっくなところがあるので)
話がそれちゃった。
ええと、それでそのとき教授が、わたしくらいの世代は、女性でフランス革命の研究者っていう人がけっこう多いって仰ってました。
それはなぜか。
『ベルばら』世代だから、だそうです。
たかがまんがと侮るなかれ。 本格的な道に進ませるほどに『ベルばら』が面白く、そして一度足を突っ込んだらそこから抜け出せなくなるほどに、フランス革命期というのは研究のしがいがあるということですよ。
たしかに、フランス革命にかぎらずヨーロッパの市民革命期というのは、中国でいうならまさに春秋戦国。 思想のぶつかり合い的な側面があります。
歴史を追えばかなり凄惨な時代ですが(ギロチン大流行の時代です)、それだけにエネルギーもすごい。 それが現代にどのような影響を与えているかはともかく、あの時代に渦巻いていた世の中を動かそうとする力ってのはすさまじいものがあったと思います。
あと教授の教え子でヒッタイトやりたいって子がいて、彼女の動機は『天は赤い河のほとり』。
あのまんが最後まで読んでないんですけど…面白いと思う。 骨太です。
そんな子もいて、しかもまんがから入って研究者になっちゃった知り合いもいるから、『ヒストリエ』読んでマケドニアやりたいです、なんて子がいたら面白いのになあ、って言ってました。(やっとつながった…)
古代ギリシア圏が専門の先生から見ても、『ヒストリエ』は評価できるまんがだと。
わたしもいずれ読んでみたいとは思う…。
さらに話が飛躍しますが、これまた読み途中の『キングダム』も面白い。 これは秦の始皇帝とその配下の李信が主人公。
『ヒストリエ』も『キングダム』も好みの分かれる絵柄なのでそれだけね…。 でも『蒼天航路』が大丈夫な方は読めると思う。
そういや『火鳳燎原』買ってない…あれいまどうなってんだ…。
と、まあ歴史の話させると横道にそれまくって終わらないちとさんですが、専攻は哲学です。(←)
なんで史学科行かなかったし…って自分でも思います。 だって面白そうだったんだもん…。
今日も拍手、ありがとうございましたー!
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